占いサイトのトラブルは年間1,000件以上。手口を先に知っておく
注意点 /
占いを使うこと自体は、悪いことではありません。
ただ、トラブルの相談が年間1,000件以上寄せられているのも事実です。使う前に、何が起きているかだけ知っておいてください。
相談は増えています
国民生活センターによると、占いサイト・アプリに関する相談は、
- 年間1,000件以上
- 2019年度以降、増加している
- 相談者の8割が女性
出典:それって占い?!占い師や鑑定士を名乗る者から次々とメッセージが届いてやめられない(鹿児島県/国民生活センター発表資料)
記録されている手口
流れはこうです。
| 段階 | 起きること |
|---|---|
| 1 | 無料をうたうサイトに登録する |
| 2 | 占い師・鑑定士を名乗る人物からメッセージが届く |
| 3 | 「あなたは素晴らしい金運を持っている」「良縁に恵まれる」と言われる |
| 4 | 複数回のやりとりに誘導される |
| 5 | やめようとすると「鑑定を最後まで受けないと不幸になる」と引き止められる |
| 6 | 気づくと高額な支払いになっている |
5が肝心です。 「やめたい」と言った人を引き止めるための言葉が用意されています。
不安をあおって継続させる構造なので、自分の意思が弱いから抜けられないのではありません。 そう設計されています。
なぜ女性が8割なのか
相談の8割が女性である理由は資料に書かれていませんが、恋愛・結婚・人間関係の悩みが入口になりやすいことは、手口の内容から読み取れます。
「良縁に恵まれる」という言葉が使われている以上、そこを狙って設計されていると考えるのが自然です。
公的機関のアドバイス
そのまま引用します。
- 無料だからといって個人情報を入力しない
- メッセージに安易に返信しない
- 相手の言葉をうのみにせず、やりとりをきっぱりやめる
- トラブルになったらスクリーンショットで記録する(証拠になります)
- 消費生活センター(188)に相談する
**「きっぱりやめる」**という表現が使われています。曖昧に返事を続けると、引き止めの言葉が次々に来るためです。
電話占いはどうなのか
ここで区別しておきたいことがあります。
上の相談事例は、主に**「占いサイト・アプリ」でメッセージのやりとりを重ねさせる形のものです。いわゆる電話占いサービス**とは、課金の仕組みが違います。
| 課金のされ方 | |
|---|---|
| 占いサイト・アプリ | メッセージごと、ポイント購入など。総額が見えにくい |
| 電話占い | 1分あたりの単価 × 通話時間。時間で積み上がる |
| 対面・定額の鑑定 | 最初に総額が決まっている |
電話占いは料金体系が明示されている分、自分で計算できます。ただし「1分◯円」は、話しているうちに積み上がります。30分話せば、それだけで数千円です。
料金の仕組みについては別の記事で詳しく書きます。
使うなら、先に決めておく
占いを使うこと自体を否定するつもりはありません。決めておけば、事故は避けられます。
- 使う金額の上限を先に決める(時間ではなく金額で)
- 延長を勧められても、その場で決めない
- 「このままだと不幸になる」と言われたら、それが引き止めの言葉だと思い出す
- 記録を残す(スクリーンショット)
3が重要です。不安をあおられた時点で、判断力は落ちています。 だから、冷静なうちに「そう言われたら切る」と決めておくしかありません。
困ったときは
消費者ホットライン 188(局番なし)に相談できます。最寄りの消費生活センターにつながり、専門の相談員が対応します。
高額な請求を受けた場合でも、取り下げや返金に向けた助言を受けられることがあります。一人で抱えずに相談してください。
この記事は公開されている公的資料をもとに整理したものであり、法的助言ではありません。個別の被害については上記の窓口にご相談ください。